都市・建築学専攻の木村祥裕教授が日本建築学会賞を受賞しました。
2017/06/19
都市・建築学専攻の木村祥裕教授が2017年日本建築学会賞(論文)を受賞しました。
日本建築学会賞(論文)は近年中に完成し発表された論文であって、学術の進歩に寄与する優れた論文に対して贈られるものです。受賞した「鋼構造建築の部材の座屈現象から骨組の不安定現象の解明と耐震安全性の向上」は29編の論文をとおして、部材の座屈から骨組の不安定に至る現象の解明とその成果に基づく耐震安全性の向上方策を提示しています。
これらの研究成果は、南海トラフ地震や首都直下地震などにおいて、鋼構造建築物の層破壊 および倒壊時の保有性能(終局耐震能力)を適切に把握し、鋼構造建築物の新しい損傷抑制機構の開発により終局耐震能力を向上させるのに役立つと考えられます。研究着手からの7年間で7棟が竣工及び1棟が着工されています。
29編の論文はいずれにおいても実用性があり新しいアイデアが盛り込まれていて、社会的貢献度と信頼性の高さが評価されました。
賞の贈呈式は、5月30日に日本建築学会通常総会にて開催されました。
■表彰業績:鋼構造建築の部材の座屈現象から骨組の不安定現象の解明と耐震安全性の向上
(Enhancement of Ultimate Seismic Capacity of Steel Structures by Prevention and elucidation of Buckling Collapse Mechanism)
【参考リンク】
日本建築学会HP(各賞受賞者)
https://www.aij.or.jp/2017/2017prize.html
未来科学技術共同研究センターウェブサイト
http://www.niche.tohoku.ac.jp/?p=2022
【お問い合わせ】