東北大学とTDKとの連携強化に向けた『TDK×東北大学 再生可能エネルギー変換デバイス・材料開発共創研究所』の設置について

‐2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献を目指して -

2022/10/04

国立大学法人東北大学(所在地:宮城県仙台市、総長:大野 英男、以下、「東北大学」)は、2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献を目的として、TDK株式会社(所在地:東京都中央区、社長:齋藤 昇、以下、「TDK」)と『TDK×東北大学 再生可能エネルギー変換デバイス・材料開発共創研究所 (以下「共創研究所」※1) 』を2022年10月1日に設置しました。両者は今後、再生エネルギー変換デバイス・材料に関する共同研究を加速するとともに、人材の育成、新規研究開発テーマの企画共創を行ってまいります。


設置場所(東北大学大学院工学研究科 総合研究棟)

東北大学は、カーボンニュートラル達成に向けた産学連携によるグリーンイノベーション実現への取組みを推進しています。一方TDKは中期経営計画において、今後10年で人々の生活や産業に大きな影響を与える3つのキーテクノロジーの一つとして「再生可能エネルギー」を挙げ、DX(Digital Transformation)とEX(Energy Transformation)に貢献し2CX(Customer Experience, Consumer Experience)の実現を目指しています。両者はこれまでも広範な分野で共同研究や人材育成における連携を行い、多くの優れた成果を上げてまいりました。

本共創研究所では、2050年カーボンニュートラル社会の実現を見据え、エネルギー問題の深刻化に伴い、年々重要性を増していく再生可能エネルギーの効率的な利活用の実現、特に洋上風力発電機とそれに関わるデバイスおよび材料の研究開発における協働を掲げています。

洋上風力発電は、安全で最もエネルギー変換効率の高い再生可能エネルギーとして知られています。特に四方を海に囲まれている我が国は洋上風力発電を推進することによって、電力大国へと成長する可能性を秘めています。しかし、現行の技術方式では、特に運用・製造コスト面の課題を完全に解決できているとは言えず、より成熟した技術が待たれています。本共創研究所では、現行課題を根本から解決する新方式の検討から、性能を十分に高めるための基幹材料の開発までを含めて、次世代の風力発電システムの実用化に大きく貢献する技術開発を行う計画です。

共創研究所の特色を生かし、TDKの複数技術者と大学側の複数研究者が組織横断的に連携し、議論を深めることを通じて、再生可能エネルギーの変換デバイス・材料に関する共同研究を強力に推進するとともに、当該分野の将来を支える人材育成に関する連携、新たな研究開発テーマの企画共創を行います。

※1 共創研究所
東北大学内に企業との連携拠点を設けるとともに,東北大学の教員・知見・設備等に対する部局横断的 なアクセスを可能とすることで,共同研究の企画・推進,人材育成,および大学発ベンチャーとの連携 をはじめとする多様な連携活動を促進する制度。

共創研究所の概要

1.名称
TDK×東北大学 再生可能エネルギー変換デバイス・材料開発共創研究所
2.目的
2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献
3.活動内容
  • 次世代再生可能エネルギー変換デバイス・材料の創成
  • 当該分野の将来を支える人材育成に関する連携
  • 新たな研究開発テーマの企画共創
4.運営体制
(1)運営総括責任者
東北大学大学院工学研究科 特任教授(研究) 榎戸 靖
(TDK 技術・知財本部 材料研究センター ゼネラルマネージャー)
(2)運営支援責任者
東北大学大学院工学研究科 教授 中村 健二
5.設置場所
東北大学大学院工学研究科 総合研究棟
6.設置期間
2022年10月1日から2025年9月30日

お問合せ先

東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
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