北川尚美教授と廣森浩祐助教が第9回ものづくり日本大賞 優秀賞を受賞

2023/01/10

第9回ものづくり日本大賞において、化学工学専攻の北川尚美教授と廣森浩祐助教がそれぞれCTO、執行役員を務めるファイトケミカルプロダクツ株式会社と東北大学の優秀賞受賞が決定いたしました。3月2日(木)に東北ブロック表彰式が仙台国際センターにて行われる予定です。

北川尚美教授と廣森浩祐助教は、東北大学発スタートアップ ファイトケミカルプロダクツ株式会社と共同で、本学の開発技術「イオン交換樹脂法」の実用化開発を行ってきました。そして、食用油の製造工程で大量に発生する副生油(廃棄油)から、スーパービタミンEやビタミンE、バイオパラフィン、植物ステロールなどの機能性成分を高純度で取り出し、残りをバイオ燃料に変換する製造プロセスを完成させました。これによって、従来異なる原料から別々のプロセスで製造されていた製品群を、廃棄物からワンプロセスで同時製造可能なマルチ生産を実現、温和な条件(50℃、大気圧)かつフロー式であるため、エネルギー消費量大幅削減、生産性飛躍的向上、廃棄物ゼロという革新的な生産技術です。特に、バイオパラフィンは、世界初の素材でCASナンバーに新規登録され国内外で販売されています。

賞名:第9回ものづくり日本大賞 優秀賞 製造・生産プロセス部門
案件名:廃棄物から食品・化粧品・燃料を製造!世界初のイオン交換樹脂法で資源循環社会を実現
受賞者:
加藤 牧子 ファイトケミカルプロダクツ株式会社
北川 尚美 国立大学法人東北大学
廣森 浩祐 国立大学法人東北大学
大柳 友克 ファイトケミカルプロダクツ株式会社
小牧 靖郎 ファイトケミカルプロダクツ株式会社
畑 義知 ファイトケミカルプロダクツ株式会社
横尾 佐知子 ファイトケミカルプロダクツ株式会社

「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、新たな事業環境の変化に柔軟に対応しながらさらに発展させていくため、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を顕彰する制度です(経済産業省HPより)。

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東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
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