工学部及び工学研究科の学生によるチーム「LIFT」がダイソン国際エンジニアリングアワード2023で国内準優秀賞を受賞

2023/09/14

工学部及び工学研究科の学生によるチームによるチーム「LIFT」が、ジェームズ ダイソン財団が主催する国際エンジニアリングアワード「James Dyson Award 2023」で国内準優勝に決定しました。

JAMES DYSON AWARDは、次世代のデザインエンジニアを称え、育成、支援するための国際エンジニアリングアワードです。対象者は、デザインやエンジニアリングを学ぶ学生や卒業後4年以内の若手エンジニアやデザイナーです。今年は世界30か国より1900以上の応募がありました。

国内審査の結果、チーム「LIFT」による「洋上風力発電のブレード点検作業を行うロープ自走式昇降機」が国内準優秀賞を受賞したことが、9月13日に発表されました。チーム「LIFT」を含む国内上位3作品は他国の作品群と共に国際ステージの第2次審査に進みます。10月18日に国際TOP20が発表される予定です。

チーム「LIFT」は、東北大学ビジネスアイデアコンテスト2021で優秀賞ほかを受賞したチーム「Mobility」による「場所を選ばない輸送を可能にするロープ自走型エレベーター」をベースとし、大学が社会と一体となって学生の挑戦を応援する東北大学基金のクラウドファンディング「ともに・プログラム(ともプロ)2022」の支援を受け、自走式昇降機をコア技術としてその社会実装に取り組んでいます。2022年12月には、建設現場における人力輸送への代替への応用で、ハードウェアコンテスト「GUGEN2022」で優秀賞を受賞しています。

今回のJames Dyson Awardには、内蔵された動力でロープ上を昇降する自走式昇降機を洋上風力発電のブレード(翼部)点検作業に応用するというアイデアで応募し、今後ますます開発が進むとされる洋上風力発電で安定的に電力を供給するためのコストを抑えた効率の良い点検システム実現の可能性を示唆しました。審査では、カーボンニュートラルの今後の切り札としても洋上風力発電への貢献に着目した着想や、実際に試作を重ねながら検証と改良を進められているプロセスが高く評価され、今回の受賞となりました。

JAMES DYSON AWARD 2023 国内準優勝

洋上風力発電のブレード点検作業を行うロープ自走式昇降機

メンバー:

児玉幸斗さん(工学部機械知能・航空工学科 航空宇宙コース3年, 槙原・大塚研究室)
渡邊亮文さん(工学部機械知能・航空工学科2年)
古庄悠樹さん(工学部機械知能・航空工学科2年)
葛野諒さん(工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程後期1年, 槙原・大塚研究室)
湯瀬茉莉恵さん(工学部機械知能・航空工学科1年)
錦野智紀さん(工学部材料科学総合学科1年)
塩沢健太さん(工学部機械知能・航空工学科1年)

作品詳細:

JAMES DYSON AWARD(日本)ウェブページ


ロープ自走式昇降機

コンセプトのイメージ図

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お問い合わせ先

東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
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