AIロボットで“Yes We Dance!”

パリ2024パラリンピックのイベント会場(ヴェルサイユ)でパフォーマンスを披露

2024/09/03

2024年9月8日(日)に、大学院工学研究科の平田 泰久教授がプロジェクトマネージャーを務める、パリ・サクレー大学(フランス)のEric Monacelli教授と連携し発足したYes We Dance!”プロジェクトによる、「スマーター・インクルーシブ・ダンス」のパフォーマンスをパリ2024パラリンピックの公式ファンゾーンであるLe Club 2024 de Versailles(ヴェルサイユ)にて実施します。

「スマーター・インクルーシブ・ダンス」とは、AIロボット技術を用いて、世代の差や障がいの有無・程度を気にすることなく、国境を越えて全員が同じステージで一緒にダンスを楽しむことができるダンスです。 平田教授はJSTムーンショット型研究開発制度(注1)目標3の研究開発プロジェクト「活力ある社会を創る適応自在AIロボット群」のプロジェクトマネージャーを務めており、プロジェクトでは誰もが、いつでも、どこでも安心してAIロボットを使うことが当たり前となり、すべての人が積極的に社会参画できる活力ある社会(スマーター・インクルーシブ・ソサエティ)の実現を2050年の目標に掲げています。「スマーター・インクルーシブ・ダンス」は、そのプロジェクトが掲げる「スマーター・インクルーシブ・ソサエティ」と「インクルーシブ・ダンス(注2)」を融合し、体現したものです。

その実現に向けて、これまでに国内外のAIロボット技術の研究者はもちろんのこと、ダンス(身体表現)の専門家や理学・作業療法士、介護システム開発会社の技術者らと強力な協力関係を結び、“Yes We Dance !”プロジェクトを発足し、研究開発を進めるとともにパフォーマンスをフランス、日本、カナダ、南アフリカで実施してきました。

その集大成として、パリ2024オリンピック/パラリンピックのパブリックビューイングやイベントを行うファンゾーンのひとつとしてフランス ヴェルサイユの旧郵便局跡地に整備されたLe Club 2024 de Versaillesを会場として、2024年9月8日(日)18:00-20:00 (CET)にダンスパフォーマンスを実施することになりました。

パフォーマンス当日は、NPO法人『みんなのダンスフィールド(注3)』のメンバーや障がいを持つダンサーに加え、研究開発プロジェクトに参画している研究者がダンサーやミュージシャンとして参加します。また、9月7日(土)17:00-18:00 (CET)には同会場にて、パフォーマンスで用いられるロボットの操縦体験が行われます。

日程・開催概要

“Yes We Dance!”インクルーシブ・ミュージカル・ショー

日   時 2024年9月8日(日)18:00-20:00(CET)
場   所 Le Club 2024 de Versailles
(Ancienne Poste de la ville, 3, avenue de Paris, Versailles, France)
プログラム(予定) 18:00~18:30:本イベントの概要紹介
18:30~19:00:ショー① “Twilight Harmony”
  • 日本のNPO法人『みんなのダンスフィールド』メンバーを中心とした、健常者/障がい者ダンサーとAIロボット技術の融合による身体的な制限を超えたパフォーマンス(図1参照)
19:00~19:30:ショー② “Allez on Volte !”
  • パリ・サクレー大学のVOLTING(注4)チームを中心とした、障がいに直面したカップルのストーリーを描くミュージカルショー(図2参照)
19:30~:グローバルフィナーレ “Yes We Dance !”
  • 参加者全員でのインクルーシブ・ダンス体験

20:00~:巨大スクリーンによるパラリンピック閉会式の放映

スマーター・インクルーシブ・ダンス用ロボットの試乗体験

日   時 2024年9月7日(土)17:00-18:00(CET)
場   所 Le Club 2024 de Versailles
※どちらも参加無料・事前申込なしでご参加いただけます。
※屋外での開催のため、天候等に応じて時間の変更や中止の可能性があります。
 
図1.2023年10月に八重洲で開催された“Yes We Dance !”パフォーマンスの様子

 
図2.2024年8月にLe Club 2024 - Saint-Quentin-en-Yvelines(フランス)で開催されたミュージカルの様子

用語説明

(注1)JSTムーンショット型研究開発制度

我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム。
未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)及び構想を国が策定し、挑戦的な研究開発を推進するもの。
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/index.html

(注2)インクルーシブ・ダンス

世代や経験の差、障がいの有無にかかわらず、あらゆる人が互いの個性を尊重し、ダンスという生き生きとした身体表現の活動を通じて創造性・包括性を実現する活動。

(注3)NPO法人「みんなのダンスフィールド」

インクルーシブ・ダンスを通じて、創造的で包容力のある共創社会の実現と、それに寄与する人材の育成を目的として1998年に設立。インクルーシブ・ダンスのワークショップやアウトリーチ活動、共創表現ファシリテータの人材育成などを通じて、あらゆる人にとって表現が当たり前となることを目指し活動を行っている。
https://www.inclusive-dance.org/

(注4)VOLTINGプロジェクト

テクノロジーによる移動能力の拡張だけではなく感情表現の拡張を目指し、電動車いすとジェスチャーによる操作を用いた車いすダンスの新しい形の提案を目的として、パリ・サクレー大学/LISVのProf. Eric Monacelliを中心にプロダンサーや振付師、ミュージシャン等とのコラボレーションによって進められている。
https://volting.org/accueil-english/

お問合せ先

< イベント・内容に関すること >
東北大学大学院工学研究科 ロボティクス専攻 ムーンショット研究推進室 担当 瀬戸 文美
TEL:022-795-6940
E-mail:moonshot_office@srd.mech.tohoku.ac.jp
< 報道に関すること >
東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
ニュース

ニュース

ページの先頭へ