三菱ふそう実践的工学教育プログラム 共同研究部門を開設します

- 我が国初の教育を主目的とした共同研究部門の設置 -

2019/05/21

【発表のポイント】

東北大学大学院工学研究科と三菱ふそうトラック・バス株式会社は、産学連携により新たな教育プログラムを開発・実施することを目的として「三菱ふそう実践的工学教育プログラム共同研究部門」を創設・設置します。従来の専門知識の積み上げや、教員の専門分野をベースとした講義とは異なる視点で、産業界が求める技術分野や幅広い知識・技術を修得し、活用していく講義・実習を提供します。また、インターンシップなど産業界での学びの場を提供するカリキュラムを共同で企画、提供します。あわせて企業の技術者へのリカレント教育に資する出張講義や実習を行っていきます。

【概要】

東北大学大学院工学研究科と三菱ふそうトラック・バス株式会社は、令和元年5月1日に「三菱ふそう実践的工学教育プログラム共同研究部門」の設置について共同研究契約を締結しました。
本部門は、より能動的な実学的知識の修得とともに、さまざまな課題に挑戦し解決する能力を身につける実践的工学教育プログラムを実施することを目的として設置します。
急速に進展するAI やIoT 等の情報技術に見られるように、新しい産業技術の進展を支える創造性豊かな人材教育の充実は喫緊の課題です。世界規模で大型車両製造を推進する三菱ふそうトラック・バス株式会社と東北大学との直接的な連携を確立し、専門的知識や創造性の高いスキルを持つ人材の育成を進める「実践的」な教育プログラムを立案・実施します。
本学は、学生に向けた産業界の製造・開発現場での長期間の実習を設け、学びの場として実践的な課題に挑戦するインターンシップや、本学の若手研究者と製造業現場を結びつけ、共同研究の発掘促進を促すとともに、企業の技術者・研究者を対象に先端技術・理論を大学で学ぶリカレント教育の実施等、工学教育において密な産学連携体制の構築を目指します。

具体的な実施プログラムとして、

  1. 本学教員に加え、三菱ふそうの各部門の現場のリーダーを講師として招聘し、グローバル企業としての視点や大型車両製造・開発を通じた現場での課題を取り上げ、PBL形式も取り入れながら挑戦的な課題に取り組み実践力を育成する学部・大学院生を対象とした講義・実習
  2. 企業の現場の課題に取り組み、課題解決まで実践し、社会で働くことの意義を見出す場の提供を目的とした学部・大学院生を対象とした長期間のインターンシップの実施
  3. 本学若手研究者と企業の技術者・研究者を対象とした技術交流ワークショップや見学会の開催

等を、計画しています。

東北大学大学院工学研究科は、本部門を契機として、様々な業界の企業と教育を目的とした共同研究部門を工学教育院に増設し、実社会でのニーズや課題を題材とした教育プログラムを展開し、工学教育の新しい発展に寄与します。産業界と大学が密に連携した教育プログラムを推進することで、専門的な知識だけでなく、さまざまな課題に挑戦し、解決する力を身につけ、「困難な課題に意欲的に挑戦し、解決可能な即戦力人材」の輩出を目指し、工学教育改革を推進していきます。


図 三菱ふそう実践的工学教育プログラム共同研究部門の概要
【お問合せ先】
東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
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