東北大学工学研究科・工学部
過去ニュース一覧

NEWS

2006/01/10

ウインター・サイエンス キャンプを開催しました

1月4日から6日の3日間、創造工学センターにおいて文部科学省主催のウインター・サイエンス キャンプが開催され、全国各地より14名の高校生が参加しました。
ウインター・サイエンス キャンプは、先進的な研究テーマに取り組む、大学・公的研究機関・民間企業を会場とした科学技術体験合宿プログラムです。全国の高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校の1〜3学年等が参加して、8名〜30名の規模で3〜4日間をかけて、日ごろ触れる機会のない研究現場での講義・実験・実習を行います。
今回、東北大学では、「種々の気体の粘度を測ってみよう」というテーマで実習が行われました。
他機関での実習内容については、実施運営機関である、日本科学技術振興財団(http://ppd.jsf.or.jp/camp/2005win/)のホームページをご覧ください。

実習の様子
※画像クリックで拡大表示
実習の様子
※画像クリックで拡大表示
自習の様子
※画像クリックで拡大表示

【実習の内容】

流体と呼ばれる、水・油・ガス・空気などは、動くときに共通の性質を示します。それは、必ずその動きに抵抗する力、すなわち粘性が働くことであり、強さの指標は「粘度」と呼ばれています。流体の粘度を知ることは、実は身の回りの生活向上につながります。例えば、石油を輸送するパイプ内での動きや、機械を動かす潤滑油の動きなどを解析して、装置の性能を向上させることができます。
キャンプでは、気体のアルゴン、二酸化炭素、窒素、酸素、空気が室温・大気圧で示す粘度を、「毛管法」と呼ぶ方法で測定します。
層流・乱流の概念、粘度の概念、ハーゲン・ポアズイユの法則、などを理解してもらいます。測定を通して、気体の種類により粘度が異なること、液体とけた違いの粘度を示すことなどを実感してもらいます。
圧力単位、水銀気圧計使用法、重力加速度値、気体密度と温度・圧力の関係、液体(水など)の密度と温度の関係、測容器検定法、モル流量の概念、毛管径測定法、せっけん膜流量計使用法なども解説します。

【お問合せ】

東北大学工学研究科・工学部情報広報室
TEL/ FAX:022-795-5898
E-mail:eng-pr@eng.tohoku.ac.jp

このページの先頭へ