東北大学工学研究科・工学部
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2012/08/02

「第3回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」世界大会にて工学部・工学研究科の学生チームが世界第3位に入賞しました。

2012 年7 月6 日、7 日に北京で開催された「第3 回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN’12)」において、本学の学生、八重樫和之( 工学研究科電気エネルギーシステム専攻 博士後期課程1年), 藤原脩( 工学部情報知能システム総合学科4年), 佐瀬一弥( 工学研究科機械システムデザイン工学専攻 博士前期課程2年), 松永大樹( 工学研究科バイオロボティクス学専攻 博士前期課程2年), 渡辺慶太郎( 理学部地球科学系2年), イットワンシット( 工学部情報知能システム総合学科4年) の6名で結成したチーム「Team natural science」が第3 位を獲得しました。
このコンテストは、MEMS(微小電気機械システム)を用いたアプリケーションの提案と、その試作結果を競うものです。7 ヶ国5,000 人を越える学生の中から予選を勝ち抜いた19 チームが今回の世界大会に進出しました。「Team natural science」は、5 月に仙台で行われた日本国内予選を第4 位で勝ち抜いていました。

同チームのプロジェクト名は「iScan Powered by Monodukuri」です。「iScan」は、携帯電話で誰もが簡単に写真や動画を撮影・再生するように、物体の3次元形状を撮影・可視化することができます。同チームは、光スキャナ(MEMS)を用いて、コンパクトな3 次元形状測定装置と、拡張現実(AR) による3 次元形状可視化のスマートフォンアプリケーションを開発しました。「iScan」により、販売者、購入者ともに簡単に3 次元形状をを測定・可視化することが可能となり、インターネットショッピングをより便利に行うことが期待できます。
世界大会では、審査員によるプレゼンテーションの評価と、二日間のブース展示での一般投票によって勝敗が決まりました。プレゼンテーションでは、測定原理から開発した装置の応用例まで、発表スライドを視覚的にわかりやすく工夫したことが功を奏し、高い評価を得ました。またブース展示では、中国人の来場者の方々に実際に「iScan」を使用してもらうことで、多くの票を獲得しました。

チームメンバーはNPO 法人natural science において、小中学生向け科学教室「ものづくり講座」の教材開発と講師を務めています。チームメンバーは「ものづくり講座」の教材開発の過程で技術力を高めてきました。本大会では、メンバーそれぞれが電子工作、機械加工、プログラミングなどの得意分野を活かし、明確な役割分担に基づいて世界大会を目指して努力したことで、このたびの第3 位を獲得することができました。

プレゼンテーションと一般展示の様子
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「光スキャナ(MEMS)」を用いた3次元形状測定装置
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表彰式の様子
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【お問合せ】

東北大学工学研究科・工学部情報広報室
TEL/ FAX:022-795-5898
E-mail:eng-pr@eng.tohoku.ac.jp

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