教員プロフィール:井田 駿太郎 助教
教員プロフィール
◎研究キーワード
超高温材料 状態図 物性 組織制御 結晶学
◎研究内容
私の研究では,セラミックスや金属間化合物の高靭性化を金属学(メタラジー)をベースに行なっている.例えば,セラミックスは超高温において優れた強度を有するため金属の強化相として有望であるが,脆いため,添加量など使用に制限がある.しかし,この脆さを克服できれば,セラミックの多量添加による金属材料の強度の大幅な上昇が期待できる.そこで,金属と平衡するセラミックスの非化学量論性を利用し,靭性の制御を試みた.その結果,非化学量論性NaCl型遷移金属炭化物TiC(Off-stoichiometric TiC)は化学量論性TiCに比べ高い靭性を有することがわかった.同様のアイデアで,鋼において脆性で有害相と考えられている金属間化合物のラーベス相の高靭性化および強化相としての可能性の探求を行なっている.
◎産学連携の可能性
重工,自動車,鉄鋼
◎代表的研究成果
Shuntaro Ida*, Kotaro Hoshizaki, Takahiro Kaneko, Xi Nan, Nobuaki Sekido, Kyosuke Yoshimi, Off-stoichiometry and molybdenum substitution effects on elastic moduli of B1-type titanium carbide, Scientific Reports, (2023), 13631. (DOI: 10.1038/s41598-023-40969-x)
G. Hasemann*, S. Ida, T. Iizawa, K. Yoshimi, M. Krüger, Experimental assessment of the microstructure evolution and liquidus projection in the Mo-rich Mo-Si-B system, Materials & Design, 185, 5, (2020), 108233. International collaboration, in the top 10% Journals. (DOI: 10.1016/j.matdes.2019.108233)
Shuntaro Ida*, Ryosuke Yamagata, Hirotoyo Nakashima, Satoru Kobayashi, Masao Takeyama,Grain Boundary precipitation Control of GCP phase Using TCP or A2 Phase in Ni-Based Alloys, Metals, 12, (2022), 1817. (DOI: 10.3390/met12111817)
更新日:2023/09/14
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