研究科長・学部長挨拶

概要

研究科長・学部長挨拶

東北大学 工学研究科長・工学部長

東北大学 工学研究科長・工学部長
滝澤 博胤
Prof. Hirotsugu TAKIZAWA

東北大学工学部・工学研究科は、創設以来、「研究第一主義」、「門戸開放」、「実学尊重」の理念のもとに、工学のあらゆる分野で多くの研究実績を挙げ、安全で豊かな社会の実現に貢献してきました。工学は人々の生活・社会と科学技術をつなぐ学問であり、地球的規模で様々な課題に直面する今日において、工学が果たすべき役割は益々大きくなってきています。

国民や社会が大学に期待していることは、短期間では解決困難な社会課題、未来の社会を豊かにする課題に対して、長期的ビジョンをもって取り組むことにあると思います。大学における研究活動は、研究者自らの知的欲求・好奇心に基づき「研ぎすまし、究める」という行為が源泉となっています。従って、研究者個々の才能溢れる独創的基盤研究を力強く推進することによって、社会に喜びをもたらすことが大学の根幹であることは間違いありません。他方、社会が解決を望む諸課題に対し、正面から取組み、未来社会への道標を示すには、「夢の先見」たる個々の基盤研究を柱としながらも、学際的・横断的展開をはかることによって新学術分野を創出し、その成果を社会へ橋渡しすることが大切です。社会が抱える課題に対し、何をすべきか、どのような貢献が出来るのかを皆で真剣に考え、研究活動を通じてその道筋(コトづくり)を示すことが実学尊重の理念を具現するものであり、これは研究大学としての東北大学の使命です。

私達は、国民、社会からの期待に対する責任と使命を果たしていくために、豊かな未来社会像を提示するとともに、そのために解決すべき課題を共有し、叡智を結集して世界を先導する研究課題へと育て上げることによって、社会にインパクトのある工学研究科、東北大学を目指しています。

教育面では、国際通用性をもった教育体系の中で、盤石な基礎学力の上に成り立つ高度な専門学力、国際社会で自らの意思・主張を表現できる語学力はもちろんのこと、「課題解決力」、「論理展開力」、「価値創造力」を身につけ、長期的なビジョンに立って、社会に新しい潮流を生み出す気概・情熱をもったリーダーの育成を目標にしています。課題発見・解決する力や、価値創造の力を養うには、多様性を理解することが欠かせません。また、豊かな未来を創造していくためには、社会の多様性を理解するとともに、自らの意志や構想を社会に向かって発信していく力を身につける必要があります。研究第一主義の理念のもとで、未来に挑戦する気概と力量を育むことに期待しています。

緑豊かな青葉山キャンパスのいたるところで、才能溢れる学生、教職員が未来社会の礎となる研究論議を楽しみ、そこから発芽する研究を展開していくことが、「研究第一主義」、「実学尊重」の実践だと信じています。諸先輩が築いてきた輝かしい伝統を継承し、力量ある研究を推進しながら、夢を育み、社会に幸福をもたらすことを使命に、工学部・工学研究科の総力をあげて努力してまいります。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。(平成28年4月)

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