工学部生3名を含む本学の学生チームがスタンフォード大学・ユニバーシティ・イノベーションフェローの称号を授与されました

2021/12/10

概要

2021年10月に学生4名(工学部生3名, 経済学部生1名)がスタンフォード大学よりスタンフォード大学・ユニバーシティ・イノベーションフェロー(UIF)の称号を授与されました。 12月10日に学内にて授与式を行い、長坂徹也副学長(社会連携・研究評価担当)及び山口昌弘副学長(教育改革・国際戦略担当)から激励の言葉を贈られると共に、学生一人ひとりにフェローバッジが手渡されました。

プログラム終了後も、スタンフォード大学でのプログラムで学んだデザイン思考を活用して、本学の未来に向けた学生によるイノベーションが期待されます。

称号授与者
田中 文悟(機械知能・航空工学科4年)
Watcharawut Masawat(機械知能・航空工学科4年)
青山 敦(化学・バイオ工学科2年)
峯村 遥(経済学部4年)

※メンター(Faculty Champion) 松下ステファン悠(材料科学高等研究所 助教)

機械知能・航空工学科4年 Watcharawut Masawatさん

称号授与者(中央の4名。一番右手がメンターの松下助教)

スタンフォード大学・ユニバーシティ・イノベーションフェロー

このプログラムは、スタンフォード大学デザイン学部 Hasso Plattner Institute of Design(d.school)が提供するもので、各年度に1つの大学から4人まで参加が可能なプログラムです。学生が大学内でどのようなイノベーションを起こすことができるのか、学びながら考え、実行に移していくもので、スタンフォード大学スタッフによるオンライン講義の後、プログラムで身に付けたスキルを活用して、アクションを起こすことが求められます。取り組んだ課題と得られた成果をスタンフォード大学に発表すると、現地に招待されスタンフォード大学でのワークショップに参加することができます。

2020年11月、松下ステファン悠助教がスタンフォード大学指導者養成プログラム (EDGE-NEXT COSMOS委託事業)に採択され、d.schoolに参加しました。その後、松下助教がメンター(Faculty Champion)として4名の学生を募りUIFプログラムに応募をしたところ、書類審査と面接による審査を経て、2021年6月にプログラムへの参加が決定しました。

活動内容

4名の学生らは、2021年8月~10月において、フェロー候補生としてd.schoolによる6週間のオンライントレーニングを受けました。トレーニングでは、具体的に自分たちの大学が抱える問題や、学生・教員らの潜在的ニーズを発掘し、フェローとしてどのような大学改革を目指していくべきか、ターゲットプロジェクト(Strategy priority)を企画・立案する実践を交えつつ、デザイン思考のスキルを習得しました。フェロー候補生らは6週間の中で50人を超える学生や教職員にインタビューを実施し、最終週には大野総長をはじめ、多数の副学長、教職員、学生団体代表者らを招いたオンライン会議「ステークホルダーミーティング」で、彼らの調査結果と今後の大学改革ビジョンについて披露し、意見交換を行いました。

トレーニング期間終了後、「Tohoku University Innovation, Design and Entrepreneurship club(略称、TIDE)」を結成し、工学研究科総合研究棟13階にあるデザイン思考をテーマにしたコミュニティスペース「I-River」を拠点にして、東北大生を中心にデザイン思考の活用法を広めるべく、学内のいくつかの学生団体向けに計6回の試験的なデザイン思考ワークショップを開催しています。ここでは「何かを始めてみたい!」という学生に向けてそのやる気を行動へ移すことを目指し、意欲ある学生同士の交流を生み出し情報共有を行っています。

今後の展望

今後、工学部だけに限らず東北大学全体にデザイン思考の活用法を広めていき、遠方から来た1年生が「私は大学生のうちに何か新しいことを自分で始めてみたくて、東北大学に来ました!」と言い東北大学の門をたたくような「ゼロからイチを生み出す」文化を作りたいと考えています。その一環としてTIDEで企画した「東北大学Innovation Festival」が、この度、東北大学学生チャレンジクラウドファンディング事業「ともプロ!2021」のプロジェクトの一つとして採択されました。Innovation Festivalでは、東北大学を世界から尊敬される三十傑にするために、学生からの主体的な活動を応援し、学業や研究以外にも学生が一生懸命取り組んでいる活動に注目していただけるきっかけとなればと考えています。

加えて、共にUIFとして認定されている上智大学の学生や、他のアジア各国のUIF学生との交流など、他大学との連携も行っています。また、学んだことを他大学に共有する取組として、立命館アジア太平洋大学の学生らと協力してのワークショップやハッカソンの企画も行っていく予定です。

お問合せ先

東北大学工学研究科・工学部 情報広報室
TEL:022-795-5898
E-mail:eng-pr@grp.tohoku.ac.jp
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