東北大学工学研究科・工学部
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PRESS RELEASE

2012/01/25

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト 「みちのく震録伝(しんろくでん)」において、「エアクルーズ 震災前後の記録」を公開しました。

東北大学およびグローバル・サーベイ株式会社は、東日本大震災の被災地の記録画像を公開しているサイト「エアクルーズ 震災の画像記録」を公開いたします。グローバル・サーベイ株式会社は,東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」の賛同・協力機関です。本サイトは、今回の震災の被災地を中心にして、同社技術によって東日本大震災の被災地である宮城県の女川町や石巻市雄勝周辺の道路走行画像を撮影・処理して公開するものです。特に閲覧者の制限を設けず、インターネットに接続できる環境であれば、だれでも閲覧可能です。震災発生直後の状況を記憶に留めるとともに、そこから復旧・復興に至る状況を地図上で見ることができ、被災地の観光の復興などに寄与することをねらいとしています。



[東北大学防災科学研究拠点]
東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター
責任者: 教授 今村文彦
担当・お問い合わせ: 助教 佐藤 翔輔
022-795-7515、ssato◎dcrc.tohoku.ac.jp(◎は@に置き換えてください。)
担当・お問い合わせ: 助教 柴山 明寛
022-795-5033、ashiba◎saigai.str.archi.tohoku.ac.jp(◎は@に置き換えてください。)


[グローバル・サーベイ株式会社]
担当・お問い合わせ: 石田 隆一郎
044-223-1432、
hida_r◎global-survey.net(◎は@に置き換えてください。)
http://global-survey.net


参考資料

【本サイトの特徴】
  • 被害の激しかった青森・岩手・宮城の海岸線付近20km〜30kmの道路を撮影した写真を掲載。
  • 撮影距離10,580kmを5m毎に360度撮影を行い、前後パノラマ表示している為、全方位を見渡すことが可能。
  • 画像を掲載している道路を地図上に強調表示。画像掲載道路クリック後に再生ボタンを押下することにより、360度画像を動画のように閲覧することが可能。(※1)
  • Yahoo!地図Webサービス(※2)を利用し、(1)被災後航空写真 (2)航空写真 (3)地図 の3つの地図に切り替えが可能で、現在表示地点をアイコン表示することが可能。
  • 現在2011/12〜2012/01のスケジュールで、第二次調査走行中。完了次第、反映予定。

※1 一回の再生経路を1kmに設定しています。
※2 Yahoo!地図Webサービスに関する詳細については、http://developer.yahoo.co.jp/map/ をご覧下さい。


【東北大学防災科学研究拠点】

本学では、2007年に地域社会の防災・減災に関する学際的な研究を推進する文理連携チームとして、「東北大学防災科学研究拠点」を21名の学内教員で発足しました(拠点代表:東北アジア研究センター・教授 平川新、副代表:災害制御研究センター・教授 今村文彦)。東北地方では、宮城県沖地震と呼ばれる地震が25〜40年という比較的短い間隔で周期的に発生しており、30年以内の発生確率が99%という世界で最も高い確率での発生が予想されていました(地震調査研究推進本部、2010年)。この「来るべき宮城県沖地震」に備えるために、本学で行われている文系・理系の防災・減災研究を統合し、実践的な防災研究を推進するために掲載された組織として本拠点が形成されました。本拠点には、理学、工学、地学、心理学、情報学、経済学、医学、歴史学など様々な専門性をもった研究者が在籍しています。


本拠点では、東日本大震災の発生を受けて、さらに多くの教員の参加を得て、現在のメンバーは約40名となり、今回の震災に関する多角的な調査・研究の展開のみならず、現地の復興支援にあたっています。学際的アプローチによって東日本大震災の実態解明を行うとともに、低頻度巨大災害の対策、具体的には東海・東南海・南海地震の対策に向けた検討を行っています。なお、これまでの調査・研究で得られた知見は、定期的に報告会を開催し、広く情報発信に努めています(震災後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月)。


【参考】

【お問合せ】

東北大学工学研究科・工学部情報広報室
TEL/ FAX:022-795-5898
E-mail:情報広報室メールアドレス

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