東北大学 工学研究科・工学部

2018年9月[Part.2]

学生の居室などについて、日本と異なる点も含めご紹介します。他の学科・研究室では条件が違うかもしれませんのであくまで参考までの情報になります。まずセーフティートレーニングについてですが、私はHostの研究室所有の実験装置を用いて研究を進めていく計画だったので、ほかの方ほど時間はかかりませんでした。写真はサンプルのマウント方法を教わっている様子です。化学物質の取り扱いに関するweb sessionを受けた位で済みました。また、私はEECS(Electrical Engineering and Computer Science)という学科のMTL(Microsystem Technology Laboratory)に所属する研究室に滞在しているのですが、学生の居室があるフロアが日本と少し違います。部屋の数はたくさんあるのですが、面積が小さくデスクを3つ置くのが精一杯です。写真右側が私のデスクで、左側と左下の見えない位置にもう一つの計3つしかありません。ですので同じグループに所属する学生でも居室は複数にまたがっています。また、セキュリティーの観点からか、すべてオートロックになっておりそういった点では少しコミュニケーションは取りづらいです。私の場合は、もともとポスドクの方が一人いる部屋を割り当てられましたが、どうやら他のグループとも兼任されているせいかほとんど顔を合わせる機会がありませんでした。ですので居室ではほぼ1人で過ごしています。ですが、実験室に行けば実験している学生が居るので質問をすれば丁寧に答えてもらえますのでそういった点ではほとんど苦労はありませんでした。


 

また、在籍しているメンバーについてですが、すべて国内・海外の別の大学で学部を修了した学生でした。MIT学部時代を過ごした人は概ね企業や博士課程に行くにしても別の大学を選ぶ傾向にあるらしく、そのまま残る人はほとんどいないそうです。また、教員のポストも日本と大きく異なります。教授の研究室に准教授・助教が在籍しているというのが日本では一般的ですが、アメリカでは助教にあたるAssistant professorでもいわゆるPI(独立研究者)として研究室を運営しています。実際に私が所属する研究室の先生もAssistant professorですが、自身の研究室を運営されています。ほぼ毎日実験室に来られてその際にコミュニケーションが取れますし、些細な実験上の疑問も質問できます。そういった点で自分は非常に勉強になりました。論文等には書かれていない些細な点が重要なこともしばしばありますのでそういった事が学べるというのが利点だと思いました


PROFILE:
名前:中川原 圭太
学年:D2
専攻名:知能デバイス材料学専攻
派遣期間:2018.5.1~2018.10.31