【MIT滞在で感じた研究環境の違い】
私はマサチューセッツ工科大学Department of Materials Science and Engineering のBeach先生のグループで研究を行いました。
1.自主的な装置のビルドアップ及びメンテナンス
MITに来て最も驚いた点は、すべての測定装置やそのプログラムが自分たちでビルドアップされていたことです。実際にコイルを巻いてマグネットを作ったり、アルミ板を削りサンプル台を組み立てたりするなど、自分の手ですべてを行う様子はとても斬新な光景でした。そのため装置が壊れたときも研究室内でメンテナンスができる状態であり、こういった様子は恐らく本来のEngineerに最も近い姿なのではないかと思いました。
2.基礎学力の高さ
アメリカでは、博士課程5年のうち最初の2年は講義に多くの時間を割いているように見えました。また、必修科目を履修するために必要な課題が毎週あり、専門書籍も課題ごとに2、3冊ほどあるようです。基礎学力を鍛えた上で研究活動に移ることが、最先端の研究を行う原動力ではないかと思います。
3.質問に対する積極性
代表的な日本とアメリカの文化の違いでもありますが、MITの学生は積極的に質問、発言をします。授業や発表の途中でも質問することが自然であり、ディスカッションも頻繁に行われます。質問を歓迎する雰囲気が作られているため、先生や先輩など目上の人に対しても気楽に発言できる点はとてもいい長所だと思います。
【将来のMIT派遣研究者・学生へのアドバイス(住宅環境、日常生活)】
1.研究
派遣期間が短い場合、成果を出すことは難しいかもしれません。時間のロスを最低限にするため、渡米前に、MIT派遣期間中行う研究テーマを決たり、測定用のサンプルの用意など事前準備ができていると、MITに着いてすぐ実験を始められ時間を有意義に使えると思います。
2.英語
実際にアメリカに来て、「今まで学んだ英語と全く違う」という印象を受けました。話すスピード、イディオムなど、様々な問題に直面すると思います。渡米前に、英語を使う環境に積極的に関わっておくと現地で慣れやすいでしょう。個人的には、Skypeで毎日30分程度英会話を行ったり、英語の書籍を読んだりしました。
3.MIT生活
4.住宅
実際、住む場所を探すのに大変苦労しました。その理由としては・・・
経験上、最も安全な方法としては・・・
特に、ボストンの冬はとても寒いので、家の位置や暖房施設などの確認も大切です。