東北大学 工学研究科・工学部

2015年11月[Part.1]

渡米して2週間ほど経ち、住む場所や研究室の席など身の周りのことが徐々に落ち着いてきました。言語や文化など新しい環境の中で、行き当たる全てのことを楽しみながらドキドキする日々を送っています。まだ留学というよりは旅行ということばが似合う時期だと思います。


Boston Common(市民公園) は1634年から続く、アメリカで最も古い公園だそうです。ここの特徴は、騎馬像の後ろにスカイラインが見えるように、町の中心部にあるということです。天気が良い平日の昼に行くと、多くのサラリーマンがランチを食べたり、散歩をしたり、ベンチでリラックスしたりする様子がよく見られ、職場近くにリフレッシュできる公園があることが羨ましく感じられました。

Boston Fine Arts Museum(ボストン美術館)にも行ってみました。私は美術に詳しいわけではないのですが、大規模で世界的にも有名な場所らしいです。私が行った平日の夕方という時間帯でも沢山の観覧客がいました。家族や学生単位の集団が良く見られ、私にとっては新鮮な風景でした。いつの間にか、アートの世界は私が生きている世界とは別のところにある、と私の中に認識されており、友達や家族と美術館に行こうと思ったことはありません。ここボストンではそのような雰囲気は全くなく、美学というものが生活の一部分になっているという印象を受けました。添付写真のように、幼い頃から美術との距離が近いのかもしれません。


もうひとつ文化の違いを感じました。「挨拶」です。こちらでは、面識のない関係でも気軽に挨拶を交わします。例えば、エレベーターに乗る時、知らない人にごく自然に ”Good morning”、”How are you?”など声をかけられます。日本や私の出身国である韓国で同じ状況の時、通常、知らない間柄なら声をかけることはないので、私にとっては非常に面白い出来事でした。最初はどのように対応すれば良いのかよく分からず適当に笑ったりしていましたが、すぐに慣れ、最近はきちんと挨拶を返しています。

これらは、こちらに来てたった2週間の今感じた印象です。5か月後、留学を終えて日本に戻るとき、自分がアメリカ、ボストン、MITに持つ印象がどう変わっているか今から楽しみです。早く研究室生活の環境が整い、MITや研究室の話をできるようになればと思っています。


PROFILE:
名前:柳 淀春
学年:D1
専攻名:知能デバイス材料学専攻
派遣期間:2015.11~ 2016.3